子供の質問:なぜ太陽は落ちないか?

今日、5歳の子供に聞かれた。
「どうして、太陽は落ちないの?」
思わず、考え込んでしまった。

人が一生懸命考えているところへ、妻が
「私も知りたい。どうして太陽は落ちないの?」
おいおい、答える側になってくれよ…

さて、みなさんならどう説明するだろうか?
ちょっとこの先を読む前に考えてみると面白い。

重力の話をするだろうか?

太陽と地球の関係を(または太陽系について)説明するだろうか?

「落ちる」とはどういうことか、説明するだろうか?

わたし、いろいろ試したが、5歳の子供相手にこれではまったく
分かってもらえない。第一、説明が長くなりすぎる。
私は、インターネットで太陽系の画像を探してきて、太陽やら
地球やらの説明を初めてしまったのだが、そうすると、最初の
「太陽はなぜ落ちないか?」という話から、第2、第3、第4の
質問がどんどん出てきて、話が発散してしまう。だから、これでは
ダメなのだ。

では、一体何を教えれば、なぜ太陽が落ちないかを説明できるのか?
TOCの論理思考ツールであるブランチを使うと、これを簡単に整理できる。

まずは、子供の現状認識を考えてみた。
「なんで太陽は落ちないの?」
という質問の裏には、
「モノは落ちる」という認識があるのだ。

この現状認識を新しい認識に変えることが答えにつながる。
つまり、「モノが落ちる場所と、落ちない場所がある」という
新しい知識を教えるわけだ。

そして、モノが落ちない場所は「宇宙」と呼ばれていると説明する。

そこで、質問: 宇宙ではモノは落ちますか、落ちませんか?
これには5歳でも答えられる。

次に、太陽は宇宙にあると説明する。
そして、さらに質問: 太陽は落ちますか、落ちませんか?
これにも答えられる。

重力も、太陽系も、落ちるとはなにかも、まったく必要ない。
必要のないノイズを説明するから、子供には分からない。
子供が分からないとしたら、それは子供はバカだからではない。
それは、説明が下手な親の責任だ。
今日もまた、自分の説明が以下に下手かを自覚した。
シンプルな答えにたどりつくまでに2日かかった。
せっかくだから、張り付けておこう。

mtobita の紹介

「ライフコーチ」をしています。 これまでに ・留年スレスレ、数学の成績がクラス最下位だった芸能界志望の高校生の成績を、たったの6週間で平均点にアップした(しかも、ダンスや芸能活動を一切休むことなく) ・昨年の団体戦では1回戦負けだった高校のテニス部を、わずか2回の実地指導で、今年は4回戦進出にまで躍進した ・なわとびが跳べずに、学校のなわとび進級表にも丸印が1つもついていなかった小学1年生。ありとあらゆる練習方法を試してもダメだったのに、たったの30分で、22回跳べるようになった などの実例を作ってきました。このような「教育」の成果が注目され、国際学会での基調講演を勤める。国内では、勉強会、講演会の講師経験多数。「考える力」というストレートなテーマから、「本当にWin-Winなんてあるのか」、「子育てのための魔法の言葉」など、絞り込んだ聴衆向けのものまで。
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