抵抗の6階層:「1:問題に合意する」

他人からのバイイン(協力してもらう、買ってもらう、一緒に活動するなど)を引き出すためにTOCでは「抵抗の6階層」と呼ばれるテクニックが使われる。
その1層目は、「問題に同意する」である。
なぜ、これが1層目なのか?
我々は売りたいもの(ほれぼれするようなアイディア、素晴らしい商品、高い理想を掲げた活動など)があると、それを一生懸命に説明したくなってしまうもの。
しかし、相手はそのような話を聞きたいのだろうか?
必ずしもそうとは限らない。
相手が話を聞いてくれない、興味を持ってくれない場合には他人からのバイインを引き出すことができるだろうか?
それは、当然無理だろう。
では、相手にまずは話を聞いてもらうにはどうしたらよいだろうか?
それは、相手に興味を持ってもらうことを話題にすべきだろう。
今この時点では、相手はあなたのほれぼれするようなアイディア、素晴らしい商品、高い理想を掲げた活動などには興味を持っていない。しかし、相手が抱えている問題に話題を持って来れば、興味を持ってもらうことができるだろう。

まずは、問題に合意することから、議論を始めよう。

mtobita の紹介

「ライフコーチ」をしています。 これまでに ・留年スレスレ、数学の成績がクラス最下位だった芸能界志望の高校生の成績を、たったの6週間で平均点にアップした(しかも、ダンスや芸能活動を一切休むことなく) ・昨年の団体戦では1回戦負けだった高校のテニス部を、わずか2回の実地指導で、今年は4回戦進出にまで躍進した ・なわとびが跳べずに、学校のなわとび進級表にも丸印が1つもついていなかった小学1年生。ありとあらゆる練習方法を試してもダメだったのに、たったの30分で、22回跳べるようになった などの実例を作ってきました。このような「教育」の成果が注目され、国際学会での基調講演を勤める。国内では、勉強会、講演会の講師経験多数。「考える力」というストレートなテーマから、「本当にWin-Winなんてあるのか」、「子育てのための魔法の言葉」など、絞り込んだ聴衆向けのものまで。
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