刑務所に入りました

好奇心旺盛な皆様、クリックありがとうございます(笑)。

私、今のところ、まだ受刑者になるような犯罪は犯しておりません(笑)。

本日、刑務所の内側に入りました。民間人としては、まだまだ珍しいケースとのこと。
刑務所と言う場所は、パソコンを持ち込む、持ち込まないという話で、大さわぎに
なってしまうほどに、普段の生活とは違う場所です。

それで、何で、刑務所に行くことになったのか?

実は、先日、IT関係者向けに問題解決のワークショップの講師をさせて頂きました。
ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、「クラウド」と呼ばれる問題解決の
ツールを実践的に使いこなすためのワークショップです。

ワークショップの最後に、参加者との対話形式で、みんなで1つのトピックスを共有して
やってみたいと思い、公開でディスカッションできる事例を募りました。

そこで出て来たのがコレです。

刑務所出所者の就職をどうやって支援するか?

このトピックスを提供してくださった方が、刑務所出所者の就労支援をしている方だったのです。

実は、「クラウド」やTOCfE(教育のためのTOC)という団体で教えている問題解決のツールは、
アメリカや、シンガポールで囚人更生のプログラムとして使われているのです。

2年前に、シンガポールでそのようなプログラムを開発し、実践した張本人(しかも、若い女性!)に
来日して講演して頂きました。その人がやったこと、実際にシンガポールの刑務所で起きたことを
チョット紹介したわけです。(そもそもIT関係者向けのワークショップでしたので、まったく話す予定
にもないことでした)。

そうしたら、大変に興味を頂き、ぜひ所長に会ってもらいたいという話になったわけです。
刑務所の所長さんも、大変オープンな方で、どんどん民間の知恵を活用したいし、正しく刑務所の
実態を知り、理解する人を増やしたいと願っており、結局20~30分の予定だった面談が、
2時間半に。

そこで、靴とか、桐タンスとか、救命胴衣とか、様々なものを製造している刑務所内の工場、
居住棟、警備室、食堂など施設も全部、直々に案内して頂きました。

テレビドラマ(たとえば、プリズンプレイクとか)とかから、想像するような荒々しさはまったく
感じられませんでした。その刑務所は長期受刑者が多く収容している施設だったのですが、
とても静かでした。いつも、ほぼ固定のメンバーで、ずっと一緒にいるのですから、会話の
ネタがなくなるのも想像がつきます。一日中、刑務官の指揮、命令の下、黙々と作業をして、
ほとんど話すことがない。そういった生活を送ると、どのくらい脳を働かせることになるのか
私にはちょっと想像できません。

近い将来に、我々が提供できる「ちゃんと考えるためのツール」を犯罪者の再犯防止、
社会復帰を手助けするための教育プログラムの一部として、使うという方向で何らかの
活動を開始していくことになりそうです。

普段はあまり活発に使われていないかもしれない脳を活性化させることが必要になりそうです。

mtobita の紹介

「ライフコーチ」をしています。 これまでに ・留年スレスレ、数学の成績がクラス最下位だった芸能界志望の高校生の成績を、たったの6週間で平均点にアップした(しかも、ダンスや芸能活動を一切休むことなく) ・昨年の団体戦では1回戦負けだった高校のテニス部を、わずか2回の実地指導で、今年は4回戦進出にまで躍進した ・なわとびが跳べずに、学校のなわとび進級表にも丸印が1つもついていなかった小学1年生。ありとあらゆる練習方法を試してもダメだったのに、たったの30分で、22回跳べるようになった などの実例を作ってきました。このような「教育」の成果が注目され、国際学会での基調講演を勤める。国内では、勉強会、講演会の講師経験多数。「考える力」というストレートなテーマから、「本当にWin-Winなんてあるのか」、「子育てのための魔法の言葉」など、絞り込んだ聴衆向けのものまで。
カテゴリー: 教育・キャリア, 経営コンサルティング   タグ: ,   この投稿のパーマリンク

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