代表略歴
科学者、教育者

飛田 基 (とびた もとい)
1974年生
学歴・職歴
1993.04 - 1997.03 | 早稲田大学理工学部(学士:材料工学) |
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1997.08 - 2002.05 | 米国フロリダ大学(博士:化学物理) |
2002.05 - 2002.09 | 米国フロリダ大学 ポストドクトラルフェロー |
2002.10 - 2009.03 | 株式会社日立製作所 基礎研究所 研究員 |
2009.04 - | 経営コンサルタントとして独立 |
2010.01 - | グローバル・オプティマム代表 「教育・キャリア」、「スポーツ」の事業開始 |
2011.08.22 - | グローバル・オプティマム株式会社 代表取締役 |
経営理念:「夢」+「やり方」で人生をキラキラさせる
宇宙飛行士への挑戦からの経験
私の半生を一言で申し上げますと、「宇宙飛行士になれなかった男」です。毛利飛行士を初めてテレビでみた高校生のとき以来、
宇宙飛行士になることが私の目標でした。私にとって、宇宙飛行士になることの本質は、多くの人の心を「夢を叶えるエネルギーで
あふれされる」ことができる人間になることでした。科学技術にも、無重力空間にももちろん興味がありましたが、一番の魅力は、
「人に与えることができる夢の大きさ」でした。「自分にでもできる」、「未来は明るい」と
感じる人を一人でも多く生み出したい
と考えていました。
2008年に、日本では10年ぶりの宇宙飛行士の公募がありました。約1000人応募して、採用されたのがたったの3人。
私は、選考にもれた方の1人でした。これをきっかけに、私は残りの人生をどう生きていこうか真剣に考えました。
人の心をエネルギーであふれされたい、「自分にでもできる」、「未来は明るい」と感じる人を一人も多くしたいという思い。
一方で、大きな力に流され職を失う人、大学は出ても職に就くスキルを持てていない人、老後の生活に苦しく病院にさえ行けない人がいる
ような生きづらい世の中。この大きなギャップを埋めるために何ができるのだろうか?このテーマについて考えました。
35歳で自分探し
まず探し求めたのは短期的な解です。それは、日本全体がよりたくさんのお金を生み出せるようにすることだと考えました。いま、
日本が抱えている悩みや問題の多くは財源、つまりお金に起因しています。だから、お金がたくさん生み出され、個人の所得や、
企業の収益や、国の税収が増えればいろいろな問題が解決されるはずなのです。所得が上がれば、子供を生みやすくなります。
収益が上がれば多くの人を雇用できるようになります。税収が増えれば社会保障も手厚くできます。
それでは、この短期的な解の実現にむけて、自分にできることは何か?それは、経営コンサルタントになることでした。それまでは
ずっと科学者・研究者としてのキャリアを積んできたわけですので、大きな変化ではあります。しかし、研究者という、結果が
約束されていないものを何とか生み出そうと工夫するアプローチを通して学んできた技能は、経営コンサルタントにも大いに役に
立ちます。何が問題かを考える、何を達成すればよいかを考える、どうしたら達成できるかを考えるという論理的思考の力。研究の
意味をアピールし資金や仲間を得るために、要点をまとめ、説得する力。研究計画を絵に描いたもちに終わらせず、一定期間の
後に何らかの形で成果をもぎ取るための段取りと実行の力。このような力は、経営コンサルタントとして役に立ちます。
TOC(制約理論)との出会い
時を前後して、偶然に知り合いに紹介されたのが、エリヤフ・ゴールドラット博士の「ザ・ゴール」でした。TOC(制約理論)
の元祖とも言えるこの本を読んだ瞬間にとりこになりました。その後、同博士の書籍をすべて読破し、そのたびことに大きな感銘を
受けました。人の心をエネルギーであふれさせる、「自分にでもできる」、「未来は明るい」と思わせるための論理的な道筋が
そこには明確に示されていたからです。
長期的な解は、私が大いに感銘を受けたTOCの考え方を、より多くの人に広めることです。その一つは、具体的な問題解決を通して、
問題を広く捉え、全体最適の解決策を考えるための思考プロセスを多くの人に知ってもらうことです。もう一つは、スポーツという
身近な題材を通して、思考プロセスを自然に学んでもらうことです。何が起こっているか分析し作戦を練る、やるべきことに集中
する、実行して結果を確認する、環境の変化に留意しつつ次の作戦を練るための情報を集める。このサイクルの中に、急速に変化する
世の中に柔軟に対処するために必要な思考力の要素が詰まっていると考えています。
インタビュー記事
THE ROOTSに取材頂きました。若者に向けてのメッセージという形でまとめられたものです。2009年以降の活動ハイライト
出版物
ダイヤモンド社より、「考える力の育て方」を出版 (2017)
教育・キャリア
・「教育のためのTOC」の公式テキストブック「TOCによる学習のつながり」の翻訳書を出版しました。(2011)
・留年スレスレ、成績がクラス最下位だった高校生の成績をたったの6週間でクラス平均点にあげた事例を作り、公開しました。(2011)
・小学校6年間を不登校、中学入学後にも成績が伸び悩んでいた中学生の、SNS依存の問題を解決した事例を作り、公開しました。(2013)
・全教科追試、警察からの補導経験、リストカットなど生きる希望をなくしていたアスペルガー症候群の中学生が、明るく前向きに生きられるように支援、事例を公開しました(2014)
スポーツ
・日本テニス協会の元ナショナルコーチ監修の下、スポーツを通して考える力を伝える電子書籍「ボールを打っていない時間の使い方」を出版しました。(2010)
・県大会本選初戦敗退だった高校のテニス部を、たった2回の現地指導で、4回戦進出に導いた事例を作り、公開しました。(2012,「勝ちP」プログラム)
・考える力と自主性を養うスポーツ指導法を一般化し、サッカーチームの指導者教育をプログラムを始めました。(2013)
・宮崎県で約300名のスポーツ指導者に対して、講習会にて「体罰・暴力に頼らないスポーツ指導」の講演を行いました。(2015)
・オリンピック経験者のバレーボール選手の、セカンドキャリアの設計を支援しました。(2015)
・テニスプロツアー選手(華谷和生選手)のコーチングを開始しました。(2016)
・ボート、リオオリンピック代表選手(中野紘志選手)のコーチングを開始しました。(2016)
TOC普及など
・米国サンノゼに本拠地を置く、CCPMによるプロジェクトマネジメントのコンサルティング会社の日本進出を支援しました。(2009-2013)
・NPO法人教育のためのTOCの事務局長/理事に就任しました。(2011-)
・TOCICO国際会議、TOCfE国際会議、JTOC推進協議会年会、TOCfEシンポジウムなどで講演をしています。(2011-2016)
・「教育のためのTOC」の最高位の資格である、マスターリードファシリテータに認定されました。(2013)
・「教育のためのTOC」の地方開催(石川県金沢市、長野県須坂市)を行い、普及活動を進めています。(2014, 2015)
・「教育のためのTOC」のファシリテータトレーニングの講師として、次世代の先生を育てています。(2014, 2015, 2016)
夢 (2017年1月)
・アスリートの育成と、引退後を含めたキャリアプランニングの一気通貫プログラムを普及させること
・人の成長を体系化し、世の中のスタンダートを作ること
技能、その他
サイエンティスト |
理学博士(化学物理、米国フロリダ大学)、材料科学者、コンピュータサイエンティストである。 コンピュータシミュレーション、機械学習、非線形数学、量子化学、データマイニング、統計分析、並列処理、数値解析などを得意分野とする。 |
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経営コンサルタント |
制約理論(TOC)の専門家であり、ゴールドラットコンサルティング社のプリンシパル。 全体最適のサプライチェンマネジメントソフトウェア「シンフォニー」、マルチプロジェクト環境に流れをもたらすプロジェクトマネジメントシステム「コンチェルト」などTOCのソフトウェアの日本語版への移植を手がける。製造、建築、IT、通販、自動車、製薬など多くの分野の企業で、 在庫ソリューション、製造ソリューション、プロジェクトソリューション、営業ソリューション、会計、戦略と戦術、思考プロセスを指導した経験を持つ。 |
ファシリテータ |
教育のためのTOC(TOCfE)の最高位資格である、マスターリードファシリテータの持ち主。TOCICO認定Jonah。 現在、中学校の国語の授業にTOCfEの手法に取り入れる活動を進めている。 |
コーチ |
時には家庭教師として、時にはスポーツのコーチとして、時にはライフコーチとして活躍。 問題解決、目標達成、対立解消、効果的なコミュニケーションなど、必要となるツールを活用しつつ、個人が抱える障害を乗り越える支援をしている。 現役東大合格の生徒、ワールドカップやオリンピック経験者など、トップクラスのタレントをもった人から、不登校、留年、自閉症などの苦しみを 解消したい人まで幅広い層のクライアントを持つ。 現在、テニスのWTA登録ツアー選手、リオオリンピック選手出場選手のコーチとしても活躍中。 |